DTEKとGE Vernovaは、西部ウクライナでコンバインドサイクル式ガスタービン発電所を建設する覚書を締結した。予定地はブルシュティン発電所の敷地で、復興、安全保障リスク、長期近代化に対応する電力システムへ柔軟な供給力を加える狙いがある。
計画される設備容量は650メガワット。DTEKによると、投資額は9億ユーロ規模となり、稼働後の年間発電量は最大5テラワット時に達する可能性がある。
石炭依存から柔軟な電源へ
新発電所は、DTEKが石炭火力から、短時間で起動し需要ピークを支えられるガス火力へ移る戦略の一部である。商業運転は2032年までに予定されており、緊急修理ではなく、戦後のエネルギー構造を形づくる長期案件となる。
覚書はグダンスクのUkraine Recovery Conferenceで署名された。この案件は「未来の経済」計画の旗艦プロジェクトに含まれ、DTEKが新たなエネルギーポートフォリオとして示すポルタワ風力発電所とも並ぶ。
ウクライナにとって重要なのは新容量だけではない。復興投資が送電網を安定させ、古い石炭インフラを置き換える資産へ向かっていることを示す点だ。
資金調達、技術供給、建設が予定通り進めば、西部ウクライナは産業、家庭、再生可能電源の調整に使える柔軟な電力基盤を得る。
