ウクライナとサウジアラビアは、単発の支援からより制度的な投資パートナーシップへと踏み出している。最近の協議では、約5億ドル規模の共同投資ファンドを設立する構想が議論された。このファンドはプライベート・エクイティ型のビークルとして、ウクライナの復興プロジェクトに継続的に投資することを目指す。
サウジ側の機関投資家から拠出された資金を、ウクライナ側が準備する案件ポートフォリオに配分する仕組みであり、ウクライナ政府および開発機関は、透明性の高いパイプライン整備や規制面での支援、戦時リスクを軽減する保険スキームの構築を担当する。
優先分野
当初の投資対象は、サウジ資本が強みを持つ分野に集中するとみられる。具体的には、輸送・港湾インフラ、物流、再生可能エネルギーとガス発電、社会住宅および商業住宅、大規模アグリビジネスと食料安全保障関連プロジェクトなどである。
助成から商業投資へ
サウジアラビアはすでにウクライナに対して人道支援や金融支援を提供してきた。共同投資ファンドは、その次のステップとして、ガバナンスと透明性の高い枠組みの中で長期の商業投資を行うためのプラットフォームとなる。
投資家への示唆
計画中のファンドは、湾岸地域の機関投資家がポートフォリオベースでウクライナ復興に関与する用意があることを示している。インフラ、エネルギー、住宅、農業の分野で質の高い案件を組成できる開発企業や建設会社、運営会社にとって、有力な共同投資パートナーとなり得る。
