欧州連合は、ブラジルが抗菌薬耐性に関するEU規則への適合を証明できない場合、同国からの食肉輸出を制限する可能性がある。ウクライナにとって重要なのは、ブラジルが欧州鶏肉市場で主要な競争相手だからだ。
欧州委員会は、畜産における抗菌薬使用制限への適合を確認したEU域外国のリストを更新した。EU規則では、成長促進や生産性向上の目的でこれらの物質を使うことはできない。
食品安全と通商が交差
ブラジルは更新リストに含まれていない。欧州委員会によれば、適合が証明されなければ、2026年9月3日から生きた動物や畜産加工品、牛肉、鶏肉、卵、水産養殖品、蜂蜜などの輸出が止まる可能性がある。
この問題は、EUとメルコスール諸国の通商協定が暫定発効した直後に浮上した。協定は牛肉や鶏肉などの関税を下げるが、抗菌薬耐性規則は市場アクセスの別の規制条件になる。
ブラジル側は決定を予想外と表現した。一方、欧州委員会はブラジル当局と協議してきたとし、今後も作業を続けるとしている。EUは、この規則がOne Health戦略の一部であり、域内生産者にも適用されると強調する。
ウクライナにとって影響は商業面にある。ブラジル、ウクライナ、英国、タイはEUの鶏肉輸入の大部分を占める。ブラジルが制限を受ければ、欧州の買い手は代替供給先をより積極的に探す可能性がある。
ただし、それはウクライナの市場拡大を自動的に保証するものではない。品質、認証、物流、価格競争力を維持する必要がある。EU市場へのアクセスは、関税だけでなく、獣医基準、公衆衛生、追跡可能性で左右されるようになっている。
