ドイツは、ガス発電所をウクライナへ人道的エネルギー支援として移送する準備を進めている。施設はリュブミン近郊にあり、Nord Stream 1がドイツのガス輸送システムに接続されていた地点と関係する。バルト海経由のロシア産ガス供給が止まった後、この発電所は本来の役割を失った。
この設備は、ガス輸送インフラに必要な技術的熱供給に使われていた。出力は約84MWとされる。買い手が見つからず、従来の用途でも採算が合わなくなったため、解体・処分するよりウクライナへ移す方が実務的と判断された。
ウクライナにとって、移設可能な発電設備は重要な意味を持つ。エネルギーインフラへの攻撃が続くなか、柔軟な発電能力が必要だからだ。ガス発電は地域需要を補い、重要施設を支え、大型設備の修理中に送電網の一部を安定させることができる。
この案件は、2022年以降の欧州エネルギー転換がウクライナに思わぬ資産を生み出す例でもある。かつてロシア産ガスを支えた設備が、今度はウクライナの耐性強化に使われる可能性がある。
