世界のLNG市場は、再生可能エネルギーと蓄電池の低コスト化により難しい局面に入っている。ガス生産者はアジアの需要成長を期待してきたが、発電の経済性は急速に変わっている。
インド、パキスタン、ベトナム、フィリピンのような成長市場では、エネルギー需要が大きい一方、太陽光資源と安価な技術供給網もある。LNGが自動的に橋渡し燃料であり続けるという前提は揺らいでいる。
蓄電が計算を変える
変化の中心は、太陽光や風力だけではなく、発電と蓄電の組み合わせだ。バッテリー付きの太陽光発電は、データセンターや送電網により安定した電力を供給できるようになっている。
ガスは需給調整には必要だが、その役割は狭くなる可能性がある。新しいクリーン電源が既存ガス発電の運転より安くなれば、LNGは成長燃料ではなく予備燃料になる。
