世界の大麦市場は2026年と2027年のシーズンに、矛盾したシグナルを抱えて入る。生産と期初在庫は増える見通しだが、主要輸入国の需要は弱まる可能性がある。ウクライナにとって重要なのは、中国の買い付けと豪州の天候リスクだ。
世界生産は1億5500万トン、期初在庫は2130万トンに達する可能性がある。供給が増えれば、通常は価格に下押し圧力がかかる。
輸入国の慎重姿勢
トルコ、中国、イランが購入を減らせば、貿易の流れは変わり、輸出国間の競争は強まる。ただし南半球の一部供給国では収穫減の可能性があり、状況は一方向ではない。
焦点は豪州だ。2026年にエルニーニョが形成され干ばつリスクが高まれば、豪州の輸出余力は縮小し、ウクライナや黒海地域の大麦に追い風となる。
中国の輸入業者が7月に動けば、新穀への需要は強まり得る。ウクライナの農家と商社にとって、収穫量だけでなく、契約の速さ、物流、品質管理が重要になる。
