ウクライナの中央銀行NBUは2025年12月11日に政策金利を15.5%で据え置いた。金融政策委員会の議論では、新たな緩和サイクルは近い時期よりも2026年に起きる可能性が高いと示唆されている。主条件はインフレ上振れリスクの明確な低下であり、とりわけ2026–2027年の外部資金の条件に関する不確実性が焦点になっている。
投資家にとって重要なのは、金利水準そのものだけでなく、外部資金の安定性、インフレ期待、為替と物価の安定を守る政策の優先順位だ。
政策パスの示唆
多くのメンバーは、5%目標へインフレを戻すために15.5%の維持が必要だとし、戦争要因のリスクと国際資金が不足する可能性を強調した。報道では据え置き支持が10人、15%への引き下げ支持が1人とされる。
2026年の見通しとレンジ
外部資金の見通しが改善しインフレリスクが低下すれば、2026年に緩和が可能になるとの見方がある。8人は2026年末に12.5%を想定する一方、戦争関連リスクが残る場合は13–14%程度との見方もある。
- 利下げ条件: インフレリスク低下と外部資金の予見可能性
- ベース: 緩和は2026年
- リスク: リスク顕在化なら引き締め継続
高金利が長引けばフリヴニャ建て資金調達は高止まりする。2026年に向けた緩和の確度が上がれば投資と信用拡大を支え得るが、インフレと為替の安定が前提となる。
